汚れ取り

20140920 仕事用の事務椅子のホイールを掃除した。知らぬ間に埃と汚れの塊が筋状に盛り上がって、ポロポロはがれて気がついたと言う訳だ。その汚れを見て、ピンセットでペリペリ剥がしてみて、これはどこかで経験のある面白さだと思いだした。  トラックボールのついたマウスは今ではLEDマウスにすっかり淘汰されてしまったが、カーソルの動きが悪くなるとトラックボールや小さなホイールにこびりついた汚れをピンセットで剥がしていたのは使っていた人には必ずある経験だろう。筋状に固まった汚れの端をピンセットでつまむと、うまく行けばぐるりと一周きれいに剥がれる。そのあとのスムーズな動きと相まって、何ともすっきりとした気持ちにしてくれたものだ。  椅子のホイールを掃除したところで座り心地が劇的に改善されるわけではないが、きれいにする気持ちよさは久しぶりに味わえた。次にひそかに狙っているのはダイソンの掃除機のノーマルヘッド。使い勝手はあまりよくないが、小さなパーツが取り外せるようになっていて埃が詰まってもメンテナンスがしやすい。そろそろいいのではないか、たっぷり汚れ剥がしを楽しめるのではないかと目論んでいるのだが、あんまり放置しているとただ汚くしていると思われそうで癪である。癪だけど一気に綺麗にしたいし、綺麗にしたいけどもうちょっと育てたいし。阿呆な悩みだと猫がそっぽを向いた。

夏の定番

20140914 ふと気が付くと季節は巡り、どんなに日差しが強くても秋風が心地よく感じるようになった。過ぎ去って気が付くのはいつも夏の間にし残したこと。ジリジリと肌を焼く日差しの下でやっておきたかったことばかりが頭をよぎる。  それでも今年の夏は二つのかき氷が印象に残った。一つはタンバリンギャラリーでロバミュージアム2014の最終日に、ギャラリーボビンのオーナー笹木さんに作っていただいた、奥様お手製のフルーツコンポートのせかき氷。もう一つは山間の古寺のすそ野にあるお茶屋で食べた、素朴な黒蜜だけかけたかき氷。かたや嵐の蒸し暑い風に吹かれて、もう一方は木陰の涼しさに吹かれて。どちらも見た目以上に美味しかった。  夏に定番のカキ氷を堪能して今年は悔いがないかと問われるとそうでもない。白玉と練乳がかかったかき氷が食べたくてあちこち走り回ったのに、結局出会うことができずに終わってしまった。どこかにクーラーのない日本家屋で白玉と練乳のかかったかき氷を夏と一緒に出してくれる店がないものだろうか。 イラストのキャラクターでLINEスタンプを作りました。 >>こちらからダウンロードできます。