記憶の表象

イラストレーションブログ
記憶の中の何かを形にしていく作業

燃える稜線

20140106  山が近いと毎日のちょっとした天候や気温、太陽光線の変化で景色ががらりと変わる。平野の向こうの方に海や山が見えている土地や、高いビルに視界を閉ざされた街ではこれほどダイナミックな変化を見る事が出来ない。視線を上げて景色を眺めるのがこれほど楽しい日々は、今まで無かったと思う。  最近のお気に入りは晴れた日の夕暮れ。西の山向こうに太陽が沈んでいくと、稜線の向こう側に沸き立つ雲が太陽に照らされて、金色に波打って見える。夕焼けに染まる時刻になると、まるで山が真っ赤に燃え上がっているように見えるのだ。  空が澄み冷たい空気と暖かい空気がぶつかる冬だからこそ見える景色は、夏の入道雲ばかり追いかけている心に新鮮な風を吹き込んでくれた。
Share on Facebook

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA