イラストレーションブログ
記憶の中の何かを形にしていく作業
台風の去ったよく晴れた日に車で山に向かって走り出す。空の青さに山の緑が鮮やかに映え、雲が作り出す影が山肌をゆっくりと横切っていく。
観光地が多数ある街道を山裾に沿って走ると、コンクリートの街並みがどんどんと遠ざかり、なだらかな曲線で前へと伸びる道が並木と古臭い田舎家や行商小屋の間に吸い込まれている景色に、もう何十回と繰り返してきた夏の風景を次々と甦らせる。
夏空で夏雲で夏景色で、夏である。これで向かう先がいつもの耳鼻科検診でなければ完璧な夏休みなのだが、ただの日常なのだ。
2014年8月24日
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楽
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