カテゴリ:惑

ブログの役割

20150821 Exiteブログの更新を終了したころ、私の中でブログの役割は終わったと感じていた。季節のネタは何周もしていれば似通ってくるし、記憶の話もそうそういろんなことを思い出すものでもない。だから新しいホームページではイラストはギャラリーページへ、ネタを思いついた時にブログを更新する形にシフトしたのだ。  ところがこれがあまりよろしくなかった。ブログの記事を書きイラストを描く事は意外にも頭の働きを活性化させていたように思う。右脳と左脳をそれぞれ使って橋渡ししたものがブログ記事となるのだから、それはただイラストのネタを考えているよりも豊かな発想を引き出していたのだ。  近頃個展に向けて続き物の作品を作ることにかまけていたから、新しい発想ということからずいぶん離れてしまった気がしている。ここらでブログに新しい役割を与えて復活させるべき時が来たと強く感じている。

オオカミ速報

20140705 ベランダでくつろぐ昼下がり、突然どこからか聞こえてくる緊急地震速報のアラート。慌てて携帯やテレビを確認しても世の中は何事もなく普通に動いている。近頃こんなことが何度か繰り返し起こって正直辟易している。  そのままベランダで聞いていると同じ音色で音楽も流れてくるので、どこかで誰かがサンプリングした音を流しているのかも知れない。それにしてもはた迷惑な話だ。あの音を聞くと2011年のあの日から続く陰鬱な日々が頭の中をよぎる。首都機能がマヒし、物がなくなって不自由な生活から徐々に回復しつつも余震の速報に神経を尖らせる日々。もう忘れてしまった様でいて案外深く心の中に根を下ろした出来事だったのだ。  今日もどこからか流れてくるアラートのメロディー。しばらくそのまま聞いているとアナウンスが聞こえてきた。行政が試験放送を行っていたらしい。有事に備えるのは素晴らしい事なのだが、もう少し配慮ができないものだろうか。あの音に慣れてしまうことが恐ろしい事に感じるのだが。

虹を越えて

20140629 スランプ、などと言う物は気の迷いである。そもそも絵を描くのに頭を使いすぎるのがいけない。心の赴くままに描けばいいのだ。いい音楽を聴き、きれいな写真を眺め、世の中のちょっといい話にほろりとすれば普段の調子は戻ってくる。  雲が多い夕方に西の晴れ間から太陽が顔をのぞかせると鮮やかな虹が大きなアーチを描き出した。

スラスラスランプ

20140625 関東ではゲリラ豪雨に雹にと大騒ぎになっている梅雨真っただ中、関西のここら辺では夏の太陽が照りつけている。暑さのせい、と言う訳でもないのだろうが、原因不明のスランプに陥っている。  本当は何が原因かはわかっている。アレとあれとアレにあれ。でもちょっと認めたくないから原因不明ということにしている。いいじゃないか、原因不明のスランプ。なんだか天才肌みたいでカッコいいじゃん。  ゴロゴロしてみたり料理をしてみたり、色々やってみても調子は戻ってこない。そうそう、そんな時は雑誌や漫画に逃避するのが実は効果的なんだとちょっと思い出した。レコーダのハードディスク一杯に録りためてる映画でも消化してみようか。

いわゆる一つのロス・シンドローム?

 ハードディスクが寿命を迎えた。メインマシンのデータ保存用に使っていた内蔵ドライブが全く読み込めなくなってしまった。仕事用のファイルはバックアップを取っていたのでほぼ問題無いとは言え、最近の日記画像やデジタルカメラで撮った画像が飛んでしまった。  何が悔しいって、不具合の前兆をはっきりと認識していたのに具体的な対策を取っていなかった事が悔しくてならない。数ヶ月前に急に鳴り出したおかしな音。すぐに鳴り止んだので記憶の端からこぼれ落ちてしまったのだ。そして数日前からのおかしなエラー。エラーが出た頃にはもう末期だったのだろうが、少しぐらいは何かできたのではないかとペットの最後を見送る飼い主のような気持ちに陥る。  いやいや、私は自分のパソコンを擬人化したり名前で呼んだりなんて事はした事がないから、HDDロス症候群みたいな考え方は間違っている。ただ単に「正確に症状を受け取っていながら特別な処置をしなかった」事に対しての悔恨の気持ちが頭の上に渦巻いているだけなのだ。  そんな事を言いながらも調子の悪くなったパソコンを煙を上げるロボットとしてイラスト化してしまうんだから始末に負えない。 20140225

静かな秋

20131019 朝晩の気温がだいぶ低くなり、扇風機も夏掛け布団も仕事が無くなった、世間はもうすっかり秋。台風が過ぎて一雨ごとに深まっていく。  夏の終わり、キンモクセイが咲く頃には、毎年うるさいくらいに虫の音が聞こえていたのだが、今年の秋はどこか静かだ。引っ越したせいで虫が鳴かない場所に来てしまったのかと不安になるが、去年は確かにうるさく虫の音が聞こえていた。他はどうだろうと調べてみたら、実家のジャングルのような庭でもあまり虫の音は聞かれない。  コレはいったいどうした事なのか。夏が暑すぎてキリギリスもコオロギも弱ってしまったのか?それとも何か悪い物が地上に蔓延しているのか。あちらからもこちらからも有害物質の噂は後を絶たない。「今年の夏は暑くて余力がないよ」と一息入れているだけなら良いのだが。虫の音に包まれるあの空間が懐かしい。

夏雲

20130627 季節によって空の様子は様々だけれど、一番のお気に入りはやっぱり夏の空。混じり気のない氷のような冬の青、空高く筋雲がたなびく秋の空、ほんのりと煙った春の空、どの空よりも躍動感あふれる夏雲と、その白さが強調する真っ青な夏空が良いのだ。  空を見上げながらそんな事を考えているといつの間にか足が止まっている事に気がつく。立ち止まって惚けている場合ではない。そんな夏の空の良さを伝えるために描き続けなくてはいけないのだ。歩き続けなくてはならないのだ。