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脱走兵プー

 猫たちは窓辺が好きだ。どこの家の猫も、窓からスズメの姿を眺めては妙な声で鳴き始める。日差しがあれば日光浴をし、風があれば臭いをかぐ。  うちの猫たちも普通に窓辺が好きなのだが、気を付けないといけないのは一番最初にうちに来た黒猫のプス。奴は人間の動作を覚えて扉や引き戸を開ける、うちの猫たちの中で一番の知能派。何度か脱走して外の世界を知っているから、ちょっとでも隙を見せようものならあっと言う間にいなくなる。  相次ぐ脱走事件に応じてこちらも色々対応を講じた結果、今では網戸にも簡単なカギをかけている。とは言っても、途方に暮れてすぐに鳴きながら戻ってくるのが関の山なのだが。 20140523

レモンの花

20140430 しばらくブログ記事を書かないうちにすっかり季節が移り替わった。菜の花が咲き、桜が散り、ヒノキ花粉もおさまって、我が家のベランダではレモンの木に花が付いた。  意識せずとも決まったように行う事を習慣というが、行わない事も習慣と言えるかもしれない。花粉症がひどかったり仕事で忙しかったり、作品作りやOSの入れ替えで時間を取られ、いつの間にか気が付いてみれば「ブログを書かない」と言う事が習慣化してしまった。悪しき習慣である。  去年はあまり花のつきが良くなかったレモン、今年は鈴なりに花がついた。一番大きなつぼみが昨日の雨で花開き、甘くて刺激的な香りを放っている。風に吹かれて零れ落ちてもしっかりと強い花を咲かせなさい、と諭されているような気がした。

レモンのコート

20140210 四十数年ぶりの豪雪が日本列島を襲う中、我が家のベランダでは植物たちの越冬問題が浮上していた。例年並みの寒さなら特に何をする事もなく終わるのだが、今年の寒さはちょっとばかり尋常ではない。  シダ類とクワズイモ、ミニバラは早めに大きな段ボールをくりぬいて即席温室にして覆った。特に寒さに弱い観葉植物は部屋の中に移動させた。残るはレモンの木。親木と苗木を一緒くたに新聞紙で巻いていたのだが、それでは苗木に日光が当たらない。外に出したら出したで低温にやられそう。考えあぐねて鉢一つだけ新聞紙を筒状にして巻き、透明なビニールをかぶせて小さな小さな温室を作り上げた。  ホームセンターに行くと庭の植木用に簡易温室が売られている。安いのから高いのまでピンキリ、機能もそれなりに。鉢一つ分のビニールも売っている。そんな情報は頭に入っているのだが、いざとなると自作で何とかなってしまう物なのだ。何しろ真冬の数ヶ月の間だけ持てばいいのだから。  今日も小さなレモンの苗木は暖かそうに空を見上げている。

春待ち

20140113 早朝、氷点下を記録する日々が続いている。夏の間ベランダでのびのびと日光浴させていた観葉植物は、全て怪獣どもの手の届かない仕事部屋に移した。  仕事部屋はあえて陽の当たらない北側にしている。絵やモニターにとって直射日光は大敵だ。ところが観葉植物たちにとってはちょっと物足りないらしい。少しばかり調子を崩して葉を落としはじめた。  調子が悪いと言っても大して心配はしていない。夜の間気温も低くなりすぎない室内、暖房も効いている。しばらくすれば環境に適応して新芽を伸ばしはじめるだろう。  だいたいうちに来る観葉植物はそんな風に強いヤツばかりなのだが、唯一の例外が多肉植物。私と多肉植物はどうも相性が悪いらしい。昨年IKEAで安く買ってきた多肉植物が早くも枯れかけているのは、たぶん春までもたないかもしれない。

今年のレモン

20130811 昨年の春にカミさんからもらったレモンの木。結局形の悪い実が一つしかならずそのまま放置してあったレモンの木。今年はこのレモンの木、何故だか全く実が大きくならなかった。去年アゲハの幼虫に葉をたくさん食べられてしまったせいだろうか。それとも暑すぎる今年の夏の気候のせいだろうか。  レモンの木に実はならなかったが、去年の実が土に落ちて、そのまま肥料の足しにでもなればいいと思っていた所からひょっこりと双葉が現れた。一つ二つ、ちょっとひっくり返してみたら三つの種から芽が出ていた。食用にする実でその種を発芽させる事は難しいと考えていたから、何だかびっくりしてしまった。  今年は実が付かなかったレモンの木。来年は親子でたくさん実をつけてくれないだろうか。

三大苦

20130713 夏が来て猛暑日が続きはじめたら、とたんに腰の調子が悪くなった。医者に診断してもらったわけではないのだが、座骨神経痛的な物が季節の変わり目になると出やすい体。暑さに体が追いつかなかったのだろう。  一日どこかが痛かったりだるかったりすると、それだけで人生不幸のどん底のような気分に陥る。と言うのは言い過ぎだとしても何をするにも気力が萎えるのは非常に困る。風邪気味で腸に膨満感や鈍痛を覚える時に出かけなければならないような状況もひどい物だ。時間が経って調子を取り戻した時に、健康な体ってなんて素晴らしいのだろうと感動さえ覚える。  世の中たいがい物事は三つ連なると相場が決まっている。三冠・三馬鹿・三重苦。日常生活を送る上で支障となるある意味決定打となりえない不調の残りの一つは何か、腕を組んで空を見上げて考えてみた。・・・二日酔いか。語るに落ちた。

期間限定デコレート

20130604 一体全体どういういきさつでそうなったかは覚えていないのだが、左の親指の爪に血豆がある。爪の内側にある小さな血豆で、毎日成長する爪と共に爪先へと移動していく。血豆が出来てからどれくらいが経っただろうか。1ヵ月?1ヵ月半? 最初は甘皮の下にあった血豆がゆっくりゆっくり爪を縦断して、今は白く伸びた爪先と共に指からはみ出している。  今日あたり、伸びた爪と一緒に爪切りで切り落としてしまおうと思っている。長い事「早く爪が伸びないか、邪魔な血豆が移動してくれないか」と思ってみていたくせに、いざ切り落とそうかという段になると何だかちょっと惜しいような気もしてくる。女性と違って普段爪に色や絵を置くようなオシャレをしていないから、ちょっとしたワンポイントのドットでもいつの間にか普段と違う自分の一部と思っていたのかもしれない。  しかしこのまま爪を伸ばし続けるわけにもいかない。さっさと切ってしまって、アクリル絵の具の残りでもはみ出させて塗っておく事にしよう。

猫の砂選び

20130511 猫を飼った事のある人なら誰でも知っていると思うが、猫のトイレには専用の猫砂を使う。猫が排泄をすると上手い具合に固まって取り出しやすくなり、燃えるゴミに出したりトイレに流したり出来るのだ。うちのトイレはもうずいぶん前から「おから」で出来た猫砂一本槍。通販でまとめて買っている。  長い事同じ物を使っているとある時ふと他の物に目が移る。実は我が家愛用の猫砂は微妙に高い。ペットショップや通販ではもっと安い値段でいろんな物が売っている。猫が4匹もいれば餌代もかかるし排泄量もバカにならない。猫砂で少しくらい節約できる物ならと違う物を試してみる事にした。  最初は紙で出来た大粒のもの。小粒だとどうしても粒が猫の足について周りを汚してしまうので大粒でないとダメなのだ。これは全く話にならなかった。臭いが全く消えないのだ。固まりもゆるいから掻き出すスコップまで汚れてしまう。次は檜で出来た大粒のペレット。檜の臭いがさわやかでオシッコの臭いをしっかりと防いでくれる。なかなか良さそうに見えたのだが、しばらく使ってみると砕けやすく細かい粒になり、辺りに散らばりやすくなってダメ。  結局長年使っていたおからのペレットに逆戻り。普段は固く砕けにくいが水分を吸収すると細かく砕けて固まり、臭いもそれほど気にならない。どれよりも使い勝手が良かった。ちょっとばかり値段は高いが、何事にも高いなりの理由があると言う事なのだろう。

レモンの成長

20130428 暖かな陽差しが降り注ぐ日が続き、天気が悪くてもコートがいらないまでに春も深まった。冬の間休眠していたミニバラは、赤い新葉がすっかりと緑色に変化して光合成を謳歌している。そしてベランダの鉢植えの中で一番最後に成長をはじめたのはレモンの木だ。冬の間はほとんど葉を落とすことなく眠ったように成長を止めていたが、枝の先端に小さな葉と中程に花芽が伸び始めた。  去年買ったそのレモンの鉢植えは、結局の所質の悪い実が一つしかならなかった。たくさんの花と実はついたのだが、ポロポロと大きく成長することなく落ちてしまったのだ。実を選別して要らない物をとってしまわなかった事、水やりが足りなかった事が原因らしい。何だかとってしまうのがもったいなくて、皮が割れてしまっている唯一の実はまだ収穫できずに枝に付いている。  余分な実を摘むのは「摘果」なのか花のうちの「摘花」なのか、水はどれくらいやった方が良いのか、調べる事・やる事はたくさんある。もう一度おさらいしてなんとか今年こそはたくさんの実を収穫できるようにしたい。

今年もまた

20130317 春らしい陽気が続くようになり、杉花粉が大量に飛散する時期になった。今年もまた相変わらず花粉症にはつらい季節だ。  今年は山が近くなったせいか症状がひどい。クシャミ鼻水はもちろんの事、鼻血も止まらなくなった。去年良く効いた同じ薬を飲んでみてもほとんど効いている気がしない。近所に住む同じ花粉症の人に聞いてみると、やはり今年は特に症状がひどいという。どうやら気象庁の予報通り花粉の飛散量が多くなっているのだろう。近い・多いで去年効いた薬が効かないのも通りである。  もう少し強い薬を求めに薬局に行って、ついでに薬剤師に話を聞いてみた。鼻血は花粉症のせいではなく、鼻のかみすぎだそうだ。・・・どうしろと?