カテゴリ:食

らっきょう

20140525  私はらっきょう漬けが嫌いだ。子供のころから嫌いだった。トマトと同じように人がうまそうに食べているのを見るとつい試したくなるのだが、やはりあの酸味と苦みと独特の臭いがだめだった。  大人になると少しずつ味覚は変化する。苦いものも辛い物も食べられるようになって、少しらっきょう漬けが好きになった。先日いい気になって5~6個続けて食べたら胸が悪くなった。味覚よりも体が受け付けなかったようだ。  私はらっきょう漬けが大嫌いだ。

お節だけで

20140107 今日は七草粥、お正月の間に飲んだり食べたり疲れた胃をいたわる日。とは言え今年はそれほど暴飲暴食をしていない。旬の楽しみと言う所か。  何度もブログのネタにしていると思うのだが、我が家のお節は三が日いっぱいまでもたない。作る量を調節している事もあるのだが、何より美味しいので三食ちびちび食べているうちにあっという間になくなってしまう。  別に手前味噌というわけではない。関東風のやたらと酸っぱいなますに慣れた舌には、関西のほんのり甘い酢を使っているだけでも食べやすい。そして何より鰹ダシをしっかり利かせているから煮しめも美味い。関東風のお節は元旦の朝だけで飽きてしまうのに関西風味はカレーの入り込む余地もない程。そして我が家の変わり種、ゆり根のバター炒めと黒豆のマスカルポーネ添え。日本酒にもワインにも合うから酒の肴としてももってこい。あっという間になくなってしまうのだ。  今年は好物の二色卵を自作して、思い返してみれば結構飲んだり食べたりしているような気がしてきた。やはり今日あたりは粥と休肝日で丁度良かったのかもしれない。

復活する記憶

20130403 とある縁で大阪にあるイタリア料理店で食事をする事になった。インターネットでその店を調べると、そこそこの値段でそれほどメニューは多くない。日本にあるそこそこのイタリア料理店ではがっかりさせられる事が多かったので、果たして今度はどんな店なのか、期待と不安が入り交じる。  結論から言うととてもおいしい料理を出す店だった。イタリア人が「本国で食べるよりもおいしい」と言ったのもうなずけるほど。いったい何が違うのかわからないが、塩やオイル、食材の薫りから味まで、目を閉じるとイタリアの風景がスッと思い出される懐かしい味なのだ。  日本料理は日本で食べるのが一番、イタリア料理はイタリアで食べるに限ると思っていたが、その南イタリアをイメージした店はオーナーからして陽気なナポリ人、日本にいながらにしてイタリアを感じる事が出来たのは望外の出来事。聞くと食材はほとんどは本国から取り寄せているとか。高給イタリア料理店ならいかにもありそうな事だが、それにしてはその店は大変リーズナブル。  イタリアでは復活祭が終わったばかり。遠く離れた日本でも美味いイタリア料理の記憶が復活した春の宵。