記憶の表象

イラストレーションブログ
記憶の中の何かを形にしていく作業

季節が見る夢

 朝から晴れ渡った青空の下、昼下がりのたっぷりと太陽熱エネルギーを蓄えた車に乗り込むと、駐車場から車も人通りもない路へと走らせる。全開にした窓からは心地よい風。遠くへと続くアスファルトにはゆらゆらと熱による光の屈折。  たまたまお昼過ぎの人がいない時間帯に出くわしただけなのだが、例えば沖縄の町はずれにいるような妙な錯覚に襲われる。乾いた土地と乾いた風の白日夢。  地球は回り熱い季節がやってくる。夕方からは雷鳴と大粒の雨。白日夢を見ていたのは誰なのか。 20140522
Share on Facebook

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA