遠い空と近くの空

20131110 東京横浜の空は騒がしい。成田や羽田が近いからではない。一般航空機の飛行空域の下に自衛隊や米軍のために空けてある空域があるので、旅客機は飛行場を飛び立つとしばらく急角度で上へ上へと登っていく。日曜日の静寂を破るのは決まって自衛隊や警察のヘリや輸送機なのだ。  関東を離れて思う事の一つは、空が静かだという事だ。そう遠くない所にいくつもの飛行場があるし、所属がわかるくらいに低い所を民間旅客機が飛んでいく。それでも食器棚のガラスを震わせるような騒音をたてる事は一度もない。はじめて低く飛ぶ旅客機を見た時こそ「緊急事態でも起きてるのか」と驚いた物だが、最近ではそれもまた日常の風景にとけ込んでしまった。  そしてそのまた高い所を飛行機雲と共に飛んでいく旅客機。ここを通り越して更に先へと飛ぶ便か、それとも遠い海外を目指す便か。飛行機雲を眺めていると心が旅の空へと思いを馳せるのは何処にいても同じ事。