靴の真価

20150127 普段気軽に履く靴、余所行き用ではないがサンダルだとちょっと、という時に履く靴にメレルのメッシュジャングルモックを使っていたのだが、いい加減すり切れたので買い替えることにした。  メレルのジャングルモックは靴底のデザインが最高なのだが、足の形にフィットしているから足自体が小さく見える。普段ばきにスタイルを求めてもしょうがないのだが、候補としては「足が大きく見える」「リーズナブル」なものを探して、結局定番のコンバースに落ち着いた。その新しいコンバースを履きはじめて数日で、早くも後悔するとは思わなかった。  いったいどんな後悔をしたのか。コンバースは見た目はとても良いのだが、靴底のクッションや内貼りが値段相応のものを使っている。つまり足が疲れやすく靴擦れができやすいのだ。おまけに紐靴は脱ぎ履きに時間がかかる。緩めに結んで解かず脱ぎ履きしてもよいのだが、それはどうも性格的にやりたくない。八方塞がりである。  思えばメレルは履いていて足が疲れることもなく、非常時でも裸足でも履いていて気持ちが良かった。そこは倍以上の値段の違いからして仕方がない。しかしである。鏡の前に立つとメレルを履いた足よりもコンバースを履いた足の方がやっぱりしっくり納まって見えるところが面白いし、なぜかそれで納得してしまうのだ。  靴の価値は靴底のデザインや履き心地だけにあらず。次回はちょっとぐらい値は張っても履き心地が良くて足が大きく見える靴底の魅惑的な靴を探し出して手に入れてやると心に決めるのだが、果たしてそんな靴があるのだろうか。